IELTS
IELTS(アイエルス)って?

IELTSとは、イギリス英語圏でよく使われている英語のテストです。イギリス英語圏版TOIECといえばわかりやすいでしょうか。
詳しくはIELTS HPにとても詳しく書いています(もちろん英語ですが)。

TOEIC等とちがう点
・ListeningとReadingのみならず、WritingとSpeakingがあること。
・ジェネラルとアカデミックの二種類があること
・9点満点で表示されること

試験の形式は以下のようになっています。

GeneralAcademic
Listening30分 40問30分 40問
Reading60分 40問60分 40問
Writing60分 150語と250語のWriting60分 150語と250語のWriting
Speaking11-14分の口頭試験11-14分の口頭試験


Listeningはどちらも同じ教室で、同じものを聞きます。
Speakingも要するに面接なので、大きく問題が違うのはReadingとWritingになります。


 riaの思うIELTSのコツ

Listening

4つの大きなパートに分かれていますが、初めの2つはかなり簡単な問題もでます。後半の2つは講義やニュースが流れ、それを聞いて設問に答える、等かなり難しいものがでます。
いいポイントを取るコツは、前半の簡単なパートで、いかにミスなく答えられるか、です。
さらに、とにかくどんどん進んでしまうので、例えわからなくても、前の問題を考えてる暇は一切ありません。前の問題を一刻もはやく回答し、余った数秒で次の問題の設問を読むようにしないと、はやさについていけず、パニックになります。
選択問題だけでなく、聞き取った人の名前や単語を書いたりする問題もあるので、基本的なSpellingの知識も必要です。

Reading

ジェネラルのほうはそれほど難しくはなく、TOIECのReadingより簡単かもしれません。
アカデミックのほうは、その名の通り、学術的な内容もでるので、たまたま出た内容に、知らない専門用語がちりばめられているとブルーになります…。
ただ、一般的に、日本人は読みの問題には慣れているので、他のパートに比べると、特筆することはありません。

Writing

2種類の英作文をします。どちらも1問目は150Words,1問目は250Wordsです。
ジェネラルの1問目はたいてい簡単な手紙です。
「あなたは、これから入ろうとしている大学に資料請求したいと思っています。請求の手紙を書きなさい」とか「新しく寮に入ったところ、●○が壊れていました。寮の管理者に、その状態を説明して修理を頼む手紙をかきなさい」とか。
2問目はもうすこし論文的で、「公園や駅など街のあちこちに市が税金を使って、美術品や彫刻を飾りました。そのことについてどう思いますか」とか、その他教育、文化等いろいろなテーマに関する短いエッセイライティングです。

アカデミックのほうの1問目は、グラフやチャートをみながら、それを説明する問題です。
例えばオーストラリアの過去20年の移民数の推移、というグラフだったら、「1980年から○×系移民が爆発的に増加し、●△系の数を追い抜いた。その後も、緩やかながらも増加を続け、1990年の…」とかこんな感じで。
通常あまり使わない言い回し(爆発的に増加、だの、●×が過半数を占め、だの)を使うので、事前にモデルセンテンスを全部記憶してしまうのがはやい。
2問目はジェネラルと同じく、なにかについての短い論文を書くが、きちんとした論文調の文章で書く必要がある(分詞構文やらHowever, Hence, Moreoverなんかを使い、書き出し、本文、まとめ、とちゃんとわけてかく)。

コツは、1時間のテストなので、1問目は20分できっちり仕上げ、2問目にちゃんと40分かけること。
まず、自分がどのくらいの速さで英文がかけるかわからないと話しにならないので、過去問をみて、150字と250字を書いてみることですね。
おそらく、はじめての人は、たいてい時間がたりなくなるはずです。ほとんど手を止めずに書き続けて、やっと書き終わるくらいの字数ですので、内容を考えて、手をとめたりする時間はありません。

Speaking


テストのはじめに、簡単な履歴書のようなものを書かされますので(簡単な職歴、学歴、趣味等)、それに沿って話がはじまります。
あくまで自然な会話形式で、「今何をしてるの?」とか「大学では何を勉強したの?」と、はじまります。
だから、コツは、自分の語りたい(語りやすい)学歴や趣味を、最初の履歴書に中心に書くことです。話せないことを書いて、突っ込まれるとしどろもどろになってしまいますので。
自分の話したい内容で話し続ければ、15分くらいすぐ乗り切れますが、話すことにつまって、会話が途切れれば、「ところで、日本の交通事情についてどう思う?」なんて突然考えていなかったテーマを質問され、なんとなく締まらないまま面接終了、となりかねません。


1日がかりのテストでけっこう疲れますので、しっかりお昼とおやつを持っていくことも大事です。


 点数について

感覚としては、10段階評価の通知表みたいです。例えば、Listening 5.5、Reading6、Writing4.5…というような点のつき方をしてきます。
永住権取得には、2004年3月現在ジェネラルで6.5ポイントが必要です。こちらの大学等に入りたい場合、学科によって、IELTS6以上、とか6.5以上(大学の場合アカデミックのほうで)、といった基準が定められています。

IELTSのホームページでは、サンプルの練習問題等もでていますので、とにかく一読してみるのをおすすめします。


その他、日本で手に入るIELTS参考書


ほとんど洋書ってところが、いかに日本にこのテストが浸透してないかって証拠みたいですけど…。


 
back    home  




inserted by FC2 system